歯の世界で最も蔓延している病気。それが歯周病です。
その原因はプラークといえます。歯周病菌はプラーク（歯垢）を栄養にして活発化します。

バイオフィルム（菌の塊）が活発になると歯周病が進行してきますが、皆さんがこの歯周病を自覚できるのは歯茎（歯周ポケット内面）からの出血が始まった時です。歯周病菌が増殖して進行が始まっています。

しかしそのような状況にあっても歯には痛みがありませんので、患者さんの多くが「出血」くらいすぐに治ると考えて、ほったらかしにすることがほとんどです。このように「ほったらかし」にする心当たりはありませんか？ご家族の方にも気に掛けてあげてください。

歯周病菌の栄養素は「タンパク質」や「鉄分」ですから歯茎（歯周ポケット内面）から出血が始まると歯周病は本当に進行しやすくなります。できることなら歯医者さんに相談しましょう。そして歯医者さんで歯石を取ってもらってポケット内の細菌を減らしましょう。

また歯周病は保険対応の治療ですから皆さんが考えているよりもお安く対応できる治療です。（※一部、検査などのオプションを入れると自費の場合もあります）

歯周病の原因って何？

歯周病の主な原因って、お口の中に存在する細菌の塊である「歯垢（プラーク）」です。

• 歯石： プラークが石灰化したもの

• 不適合な冠： 差し歯、詰め物などは汚れが付きやすく菌が繁殖します

• 嚙み合わせ： 過度な咬合力が加わると部分的に歯周病が進行します（歯ぎしりなど）

• 歯並び： 歯並びが悪いと磨き残しが多く歯周病が進みます

• 歯茎： 歯茎が薄いと炎症が起こしやすく歯周病になりやすい

• 糖尿病： 免疫力が下がるので歯周病が進行します

• 喫煙： 免疫機能が低下するので歯周病になりやすい

歯周病になりやすい人は？

歯周病になりやすい人は生活習慣を見つめ直すことがよいでしょう。喫煙、食生活、ストレス、不十分な歯磨きなど、これらの要因が複雑に絡み合って歯周病の発症や進行します。

• 歯磨きができてない人

• 歯に磨き残しがある人

• 歯石がついている人

• 差し歯や詰め物が合ってない人

• 歯並び、かみ合わせが悪い人

• 歯ぎしり、食いしばりの癖がある人

• 糖尿病がある人

• 喫煙している人

日頃の丁寧な歯磨きや生活習慣の改善、定期的な歯科検診などが歯周病予防・早期発見につながります。何度もお伝えしますが、できることなら歯医者さんに相談しましょう。