「ジルコニアにしたいのですが、単色とステイン仕上げは何が違うのですか?」
患者さんからよくいただく質問です。
実はどちらも同じジルコニアで作られているため、強度や耐久性に大きな違いはありません。
違うのは主に「見た目」です。
当院では、お口の中でどのくらい見える場所なのかによって、おすすめする仕上げを変えることがあります。
単色ジルコニアとは?
単色ジルコニアは、1色だけで作られたシンプルなジルコニアです。
色の濃淡やグラデーションがなく、全体が均一な白さになります。
メリット
✅ 強度が高い
✅ 汚れが付きにくい
✅ 費用を抑えやすい
✅ 長期間安定しやすい
デメリット
⚠ 天然歯のような色の変化や透明感は少ない
⚠ 見える場所ではやや人工的に見えることがある
ステイン仕上げとは?
ステイン仕上げは、ジルコニアの表面に専用の着色を行い、天然歯の色合いやグラデーションを再現したものです。
歯の溝の色や先端の透明感などを表現できるため、より自然な見た目になります。
メリット
✅ 天然歯に近い見た目
✅ 周囲の歯になじみやすい
✅ 笑った時に自然に見える
デメリット
⚠ 単色ジルコニアより製作期間がかかる
⚠ 費用がやや高くなる
当院がおすすめする使い分け
上の奥歯は単色ジルコニアを選択する場合あり
上の奥歯は、口を開けても意外と見えにくい場所です。
そのため、見た目よりもコストパフォーマンスを重視している場合に単色ジルコニアをおすすめすることがあります。
下の歯はステイン仕上げがおすすめ
下の歯は、会話中や笑った時に意外と見える場所です。
せっかく白い歯を入れるのであれば、より自然な仕上がりを希望される方が多いため、当院ではステイン仕上げをおすすめしています。
天然歯のような色調を再現できるため、治療した歯だけが浮いて見えにくくなります。
前歯でもジルコニアは選択肢になります
以前は、
「ジルコニアは丈夫だけど見た目はセラミックに劣る」
と言われることがありました。
しかし近年は材料や製作技術の進歩により、ジルコニアでも非常に自然な見た目を再現できるようになっています。
そのため、前歯の治療でもステイン仕上げのジルコニアを選択できるケースが増えています。
もちろん症例によっては、より高い審美性を求めて他のセラミックをおすすめする場合もあります。
しかし現在では、
「前歯だからジルコニアはできない」
という時代ではありません。
強度と審美性のバランスに優れた選択肢として、多くの患者さんに選ばれています。

どちらが良いというわけではありません
単色ジルコニアもステイン仕上げも、どちらも優れた治療法です。
大切なのは、
「その歯がどれくらい見える場所なのか」、「見た目にどれくらいこだわるか」
ということです。
見えにくい上の奥歯は単色ジルコニア。
見えやすい下の歯や前歯はステイン仕上げ。
このように部位によって使い分けることで、見た目と費用のバランスが良い治療が可能になります。

単色のジルコニアです。単調な色調なので、周りの歯と馴染まず目立っています。

ステインで仕上げたジルコニアです。周りの歯と色調が調和しており、自然な綺麗さです。
ジルコニア選びで大切なのは、
「どちらが優れているか」ではなく、「どこに何を入れるか」
です。
当院では、お口の中で見える位置や患者さんのご希望を考慮しながら、一人ひとりに合ったジルコニアをご提案しています。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
